怪談☆黒猫
・・・ある晩のことでございます。
夜も更けて深夜になろうとしていたころ、わたくしはテレビを見ながらうとうとしておりました。そろそろ布団に入ろうかととろとろと睡魔に身をまかしておりました。
その時でございます。
「かた、かた、・・かた・・・・・・・かた、かた」
お勝手より音がするのでございます。
おかしいなとトロトロとしている頭をお勝手の方を見るのですが、暗がりになってるお勝手には誰も居りません。
気のせいかもしれない・・・。
しばらくしたら、また
「かた、かた、・・かた・・・・・・・かた、かた」
また音がします。お勝手を見ても誰もいない・・・。
はて・・・? 気のせいだろうだろうか。さすがに2回目ともなると不気味に感じるものもあるし、私はお勝手に立って音のなる方に見に行きました。
コンロの上に玉子焼きのフライパンがのってるだけです。片付け忘れているだけのもの・・・とそのかたわらに黒くうずくまるものが。
「にゃああん」
調理台にうずくまっている・・・・・・・・・
うずくまってる・・・・・・・・・
って、なんであんたがここにいるの?!
疾風のように逃げていきました。あれはいったい。
。。+゚゚。。+゚゚。。+゚゚後日談。。+゚゚。。+゚゚。。+゚゚。。+゚゚。。+゚゚
すぐそこのテーブルの下でうずくまってるクロたん☆を発見。どうも自分が悪いことをしていてやめられないというのがわかってる様子。仁王立ちになってる私の足元で腰を低くしてじっとしています。首根っこをむんずと掴み上げ
「くーろーたーーん」
というとしっぽが自然に後ろ足の間にちまっと収まり、借りてきた猫状態になりました。
フライパンはというと2/3ほどなめた後がありました。クロたん☆は玉子焼きに目がありません。残り香がしていたのでしょう。洗った後フッ素塗装をしてあるので以前熱して水分を飛ばしていたところ熱しすぎたことがあって傷ましたことがあったので自然乾燥をしてるんです。
食いしん坊・クロたん☆です。
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